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虫よけハーブとハーブの虫よけ

「これって、虫よけですか?」「虫よけハーブありますか?」

最近、よく聞かれます。

虫よけハーブって、人気があります。

ハーブと虫よけって、なんとなくピッタリなイメージです。

じゃあ、これを買って、買ってきたポットのまま窓辺に置いて、

水だけやっていたら、虫よけになるでしょうか?


これと、同じくらい、

「ハーブが虫だらけになっちゃうんですけど、薬もかけたくないし

どうしたらいいんですか?」も、よーく聞かれます。


虫よけハーブもあるくらいなのに、どういうことでしょうか?


本来、ハーブたちは抗菌作用や殺菌作用などの薬効成分を豊富に含むものが多く、

この成分をハーブティーだったり、アロマの精油として我々が活用しているわけです。

また、植物たちはその年に流行る病気や虫を知っているといわれて、

その虫や菌に備えて成分を変化させているそうなんです。

ただ、それも、その植物たちが本来の力を発揮できる環境にあればということなんです。


自分たちがすごく好む環境だと、何もしなくても元気にぐんぐん育って、

病気も虫も自分たちの免疫力や、虫の嫌う成分を出して追い払ってくれるかも

しれませんが、大きくなれない場所だったり、好きではない環境であれば

本来の姿に成長出来ないかもしれません。

そうなると、自分たちに備わっている大事な力を発揮できないかもしれません。

だから、もしハーブが虫だらけになったり、病気にやられたりしてしまったら

まず、環境を見直してみてください。


ハーブは雑草とお花の中間くらいの存在で、繁殖力がとっても旺盛な植物です。

ですから、自由で広い土地が好きなのです。お日様が大好きで、風通しの良い、

湿気の少ないお天気を好みます。

そういう環境ではほったらかしでも何年も元気に生き生きと大きく成長しますし

虫も病気もほとんど付きませんし、付いたとしてもそんなに心配することはありません。


ですから、これを小さな鉢植えに入れて、可愛らしく室内の窓辺に飾りたいの

と思っても、中々一筋縄ではいきません。

その環境がハーブにあっていれば、それこそ元気に育って、すぐ大きくなって、

根詰まりして、そのままでは枯れてしまうかもしれません。

もし、その環境がハーブに合わなければ、

例えば 日照不足なのに、お部屋が暖かいと、ひょろひょろと伸びた徒長苗になって
しまうかもしれませんし、

上手く根付けないと、上も生きているのか死んでいるのか変化もなく、

下の根が伸びれないと、水も吸わないでしょうし、

いつまでたっても土も乾かないとなりますと、土の表面にカビがはえたりします。

そうこうしているうちに虫がわいたり、病気まみれになります。

基本的にはハーブは鉢植えが苦手で、室内が苦手です。

ですから、どうしても室内栽培や鉢植え栽培のハーブは虫が付きやすくなってしまうのです。


そういうと、「お庭のない人はハーブを栽培できないんですか?」と悲しくなって
しまうのですけれど、

そんな場合はダメになるまで育てましょう。と割り切ると楽になるかと思います。

環境に応じて、1ヵ月なのか、1シーズンなのか、1年なのか?


日の差さないキッチンカウンターに置いているよりは明るい窓辺の方が、

暑すぎるお部屋よりは涼しくて風通しの良いお部屋の方が、

室内よりはベランダの方が、

小さい鉢のままよりはプランターの方が、

あれこれ寄せ植えされているよりは1つ1つの鉢に植えた方が、

ハーブの好みに近づけてあげるのか?それとも自分のライフスタイルに合わせて
もらいたいのか?

その目盛りの具合によって、ハーブの成長具合も寿命も変わるのかなと思います。



虫よけハーブとハーブの虫よけ_a0292194_2101874.jpg



もちろん、室内でだって、鉢植えだって、上手に育てることも出来ます!

ワイルドストロベリー、このまま一生は無理ですが(笑)

大きく育ったら、少しづつ鉢を大きくして育てます。

窓辺で1年くらい楽しんで、最終的には地面に植えました。







by solaogplanta | 2016-11-28 00:25 | 園芸&栽培

お店のお庭で育てているハーブやお花についてや家庭菜園のことなど


by solaogplanta
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