シベリア鉄道

以前、ノルウェーに留学した時の事を書きました。それはこちらで。

ノルウェーに留学する時、何を思ったのか、冒険心に溢れていましたので、

陸路で向かおう!と決意しました(笑)

新潟空港からロシアのウラジオストックまで、飛行機で飛び、

その後はウラジオストックからシベリア鉄道で1週間かけてモスクワまで、

モスクワ(ロシア)→サンクトペテルブルグ(ロシア)

サンクトペテルブルグ(ロシア)→ヘルシンキ(フィンランド)

ヘルシンキ(フィンランド)→ストックホルム(スウェーデン)

ストックホルム(スウェーデン)→オスロ(ノルウェー)

という感じで、3週間くらいかけて現地へ向かいました。



シベリア鉄道の旅は今でも忘れられないです。

今はどうなのか分かりませんが、ロシアは当時は自由に旅行がしずらかったので、

ロシア旅行専門の旅行会社で、日本からロシアまでの片道の飛行機、

シベリア鉄道の乗車券、モスクワでのホテル2泊、

モスクワからサンクトペテルブルグの夜行列車、サンクトペテルブルグのホテル、

サンクトペテルブルグからヘルシンキまでの夜行列車をすべて手配してもらいました。

必ず、ロシアの入国と出国、宿泊場所が決まっていないと許可が下りないということ

だったと思います。(うろ覚え)

全部まとめて18万円くらいでしょうか。。。



新潟空港からウラジオストックまではおよそ2時間の旅でした。

思いのほかロシアに向かう旅行者が多くてびっくりしましたが、ほとんどツアーの方々で

女の子の一人旅は珍しかったのか、年配のツアー客の方がえらく心配してくれて、

同じく、2人旅の大学生の男の子を見つけてきて

「この二人もシベリア鉄道に乗るんですって、あなたこの子達にくっついて行きなさい」

と紹介してくれました(笑)

せっかくの旅に私がお荷物になっては申し訳ないなと恐縮しましたが、

「一緒なのでよろしくお願いします」と快く引き受けてくれました。

乗り込んだロシアの飛行機は座席の奥行きがバラバラで、ハエが飛んでいたりして、

大丈夫なのかとちょっと心配になるほどでしたが、

あっという間にウラジオストックにについてしまいました。

2時間なので国内線感覚ですね。

空港には送迎の車が待っていてくれ、同じシベリア鉄道組の3人は

そのままウラジオストックの駅へ移動

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列車は真夜中の出発でした。

どういう旅になるかわからないので、念のため駅のキオスクで、

私の顔よりも大きな丸いパンを買っておきました。(食事事情が分からなかったものですから)


シベリア鉄道、私が乗車したのは2段ベッドが2つの4人で1つのコンパートメント(部屋)

をシェアするタイプでした。

そのコンパートメントが10室くらいと、トイレのある洗面所が1つで、1車両。

それが何車両もずらーっとありました。

車掌さんが1車両に1人いて、次に止まる駅の案内から、掃除や、お湯をくれたりなど

細々したことを担当してくれます。


私のコンパートメントはロシア人の老夫婦と、アラブ人のおじさんと、私。

他のコンパートメントは圧倒的に子供たちの多い家族連れです。


このメンバーで丁度1週間かけて、ロシアを横断していくことになります。


シベリア鉄道

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車窓からの眺め

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日本では色々心配していたことがありました。

1週間も車中泊ということや、お風呂はとか、トイレはきれいなのかとか、

食事はどうなのか?や、女の子一人でも大丈夫なのか?など。。。


いざ、乗ってみると、意外にも快適でした(笑)


8月の上旬でしたが、寒くも暑くもない丁度良い温度で

もちろんクーラーなどありませんが、湿度がまったく無いので、汗もかかず、

1週間シャワーを浴びなくても、ちっとも辛くなかったです。

シャワーは車掌さんに頼めば、有料でトイレで使用できるようでしたが

私は夜、歯磨きの時に濡れたタオルで体を拭いて、それでOKとしました(笑)

トイレも車掌さんが毎日きっちり掃除してくれますので、狭いですが綺麗でした。


食事は食堂車が連結されていましたが、そんな贅沢は望みませんでしたので、

結局、日本から持ってきたインスタントラーメンと、乾燥お味噌汁の素、

そして、出発の時買ったパン(1週間持ちました(驚))で朝・晩をまかない。

お昼はあちこちでお呼ばれして、お菓子や、フルーツ、お茶を頂いていましたし、

何せ、ただ、座っているだけですので、そんなにお腹もすきませんでした。


寝台ベッドの寝心地ですが、慣れると、意外に列車の揺れが心地よく、

かえって熟睡できます。ただし、同室のアラブ人のおじさんのイビキが激しいため、

おじさんより早く眠りにつくことがポイントでしたが(笑)


特に8月の夏休み時期に乗車したことが幸いしました。

ほとんどがロシア人のご家族ずれで、子供たちも多く、夏休みの国内旅行と

いう方々で、車内は和気あいあいとしていて、物騒な感じがせず、

車内の雰囲気はとても楽しいものでした。



シベリア鉄道の1日はこんな感じです。

朝、老夫婦が起き出すころに私も起床。カーテンをしたベッドの中で、ささっと着替え、

2段ベッドから降りて、自分のベッドをたたんで片付けます。

昼間は下のベッドが座席になります。

まず、老夫婦が朝食タイム。

その間は洗面所で歯を磨いたりして、コンパートメントの外の廊下で待ちます。

食事が終わると老夫婦が「どうぞー」と行って、廊下にいる私と交代で、

外に出てくれますので、ささっと朝食。

大体、朝は駅のキオスクで買ったパンと、日本から持参したお味噌汁の素を

マグカップに入れて、車掌さんに熱いお湯をいれてもらったもの。

とにかく、いつでも熱々のお湯が飲み放題で便利でした。

そんな朝食を食べていますと、別の車両に乗っている大学生くんたちが

「そろそろ来てもらえますか?」と迎えにやってきます。


二人のいる車両も家族連れが多かったです。

二人のいる車両に行くと小さい子供たちがワーッと集まって来ます。

あまりにもうるさいので、車掌さんが「この空いてるコンパートメントを使っていいわよ」

と開けてくれますので、そこが遊び場になります。


3歳くらいの小さい子から小学校の低学年くらいまでの子たちと

折り紙、お絵かき、写真の撮りっこをして遊びます。

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びっくりするのはみんな手先が器用なことです。

1回見ただけで、かぶとでも、鶴でもなんでも一緒に上手に折ります。

ピシッと先まで綺麗に折る(笑)

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お互い全然言葉は通じないのですが、なぜかみんな大興奮で午前中を過ごします。


お昼になると、お母さん方が「〇〇ちゃん、ご飯ですよー」と迎えにきます。


みんながいなくなると、大学生くんたちがお昼に招待してくれます。

二人がいるコンパートメントには、お父さんと、高校生の息子さんの親子が同室。

お昼によばれて、ご飯の後は絵の上手なお父さんと絵を書いたり、

マッチ棒を賭けながらのポーカーなどをして過ごしたり、

毎日、様々なご家族のコンパートメントによばれて、

ジャムを入れたロシアンティーや、お菓子をごちそうになったりしました。

とにかく、ロシアの方々の、おもてなしは毎回至れり尽くせりでした。


私のお隣のコンパートメントは 高校生と小学三年生の姉妹のいる4人家族が
乗車していました。

実は本来そちらの席が私の予約だったのですが、家族4人で一緒のコンパートメントで

過ごしたいので、席を変わってもらえないか。とお願いされて、移動したものですから、

申し訳なく思っているのか、ご家族はいつも私の事を気にかけてくれました。

停車駅で買ったスイカを食べる時に

ケイコも一緒にどうぞーと。子供が呼びに来てくれて、

私が椅子に座ると、小学三年生の末っ子が私の膝にハンカチを乗せてくれて、

お父さんがスイカを切っているのを一緒に並んで待っていると、

食べやすい様に切り分けて、ナイフできれいにタネを全部取り除いてから、

はいどうぞ。と、渡してくれるという具合です。

(こんなサービス、実の親にもしてもらったことありません(笑))



午後になって、自分の車両に戻ってくると、今度はこちらの子供たちが待っています。

こちらは少し上の年代で、小学3年生から大学生まで。

一緒に音楽を聞いたり、筆箱の中を見せてもらったり、シールや、ハンカチのコレクションを

見せっこしたり。。。


老夫婦は私の食事の心配ばかりしていました。

そんなので足りるのか、ちゃんと食べているのかと、忙しくて出かけてばかりいる私に

いつもいつも心配して

夕食はだいたい日本から持ってきたインスタントラーメンでした(笑)

夕食が終わると、大人たちが廊下に出てきて、

片言の英語であいさつをしあうようになりますと、いつの間にかロシア語の勉強会に

なります。私がお願いしたわけではないのですが、相当厳しく発音を注意されたりと

指導に熱が入り、気が付くと12時近くまで毎回かかり、

私はいつも眠いのをこらえて頑張りました(笑)

丁度1時間ずつ時差を越えながら進んでいきますので、

1日が25時間になります。昨日だったら今が1時なのに。。。と思いながら

12時を迎えるわけです(笑)


ただ、1週間のロシア語の指導のお陰で、片言のロシア語の会話が出来るようになり、

その後のロシア滞在中に大変役に立ちました。


シベリア鉄道はずーっと走りっぱなしという事ではなく、色々な駅に停まりながら進みます。

小さな駅では5分、10分の停車ですが、大きな町では30分や1時間停車することも。


ホームには お惣菜や、果物などを売る出店が出ていて、ここで、温かいおかずや

フレッシュな食材を調達出来ます。


私はアイスを買うのがお楽しみでした。(毎日食べてました)

50円くらいで、あっさりした冷たいアイスは列車の旅を

毎回リフレッシュさせてくれました。

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1日に何度もある、この停車は長い汽車の旅の、よい休憩タイムになりました。

ストレッチしながら長いホームを歩いたり、写真を撮りに行ったり。。。

こんな感じで、毎日、あっという間に過ぎていきました。


私のロシア人のイメージはもっとクールで、とっつきにくい感じなのかと思っていたのですが、

確かにシャイなところもありますが、こんなにも親切で、温かく、

人をもてなすのが好きな人たちなのかと。。。(感動)


そして、子供たちの可愛さったらなかったです(笑)


私は英語が全然話せなかったため、何かコミュニケーションツールがあった方が良いかと、

日本から、シールや、千代紙、色鉛筆、日本の絵葉書などを持参していました。

お陰で、子供たちに遊んでもらえて、退屈せずすみました。

また、食べるために持参した日本のお菓子やラーメンは

ロシアの方々のお茶のお招きのお礼に、後でお渡しすると、大変喜んでいただけました。

長旅なので、こういうものを持っていくと英語が苦手でも結構なんとかなる気がします(笑)








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Commented by ベリー at 2017-08-26 18:41 x
はじめまして。
アメーバでブログを書いてる者ですが、ガーデニングが好きで、先日こちらに偶然訪問してから読ませていただいてます(*^^*)

素敵な旅ですね~! そして素晴らしい勇気!
ロシアの人々のフレンドリーな様子が、良く伝わってきます♪
私も旅が好きで、こういう感じは、国内の18きっぷの旅くらいですが、駅のホームで寝たり、お寺に泊まらせてもらったりしたことを懐かしく思い出しました。

植物以外にも、読む楽しみが増えました。
まさに私の好きな旅なので( 〃▽〃)
今後もよろしくお願いします。
Commented by solaogplanta at 2017-08-27 10:51
ベリーさま
はじめまして!コメントどうもありがとうございます!旅の話を読んで下さってありがとうございます。

ベリーさんも旅が好きなんですね?私も特に列車の旅が好きなので、18きっぷの旅もしたことがありますが、
駅のホームで寝たりなんて、スゴイ!景色や建物をみることも楽しいですが、人との出会いや偶然の出来事は
旅の醍醐味ですよね。なんて。。。(笑)

ノルウェーの旅やスペインの話なども過去に書いておりますので、よかったらお暇の時にでもご覧ください。
(長文ですが。。。(汗))植物メインですが、閑散期は時々旅の話も書いていきますので、
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
by solaogplanta | 2017-08-26 00:21 | 旅行 | Comments(2)

お店のお庭で育てているハーブやお花についてや家庭菜園のことなど


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