ノルウェー留学の話⑤

学校にいられた理由のもう一つに二人のクラスメイトの存在があります。


今でも感謝しても感謝しきれない心の友がいます。

写真クラスのシグリーです。彼女は唯一寮に入らず、地元人で、ログナンの町から

自転車で学校に通っている子で、年も一人だけ21歳で大人でした。

私よりはるかに年下ですが。。。(笑)


全校生徒での音楽のクラスや、課外授業の時など、私を見かけると、

「隣に座っても良いですか?」と、必ず私の横に座ってくれるのでした。

私の横に座るという事は英語で通訳しないといけない事になるので、

だれも自ら座ってくれないのですが、シグリーだけは必ず座って、もういいよ。と

いうくらい通訳してくれました。

慣れてくると、夜も、寮まで自転車で迎えに来てくれて、町のバーにダーツしに行ったり、

お家に遊びに行ったりしました。

いつでも私の事を気にかけてくれ、最後の日まで私に親切にしてくれました。

彼女のお陰で、学校生活を頑張れた気がします(感謝)



そしてほもう一人、やはり写真クラスのカタリーナです。

彼女も他の子たちよりもちょっと大人な19歳だったと思います。

美人で背も180cmくらい、頭も良くて、スポーツも出来るすごく目立つ存在で、
人気者でした。

4か月たった12月、丁度前期の終わる節目ということもあり、

自分の中では12月いっぱいで学校は辞めて、後はオスロのホテルにでも泊まりながら

のんびり過ごしてから日本に帰ろうかと思っていました。

だいぶ学校生活に慣れたとはいえ、楽しい!という境地には達していませんでした。

このノルウェー滞在は私にとっては今まで働いたご褒美のための1年で

試練を乗り越えるための1年ではないのです。

楽しい思い出を一杯作って、また日本で一生懸命働くための1年のはずだったのに。。。

だから、何としてでも何かノルウェーで暮らしている楽しさを感じたかったのです。

そんな風に考えながら過ごしていた12月のある日、

今まで一度も話したこともなかったカタリーナが食堂で突然、

「クリスマスは何か予定があるの?」と聞いて来ました。


クリスマスは学校はも冬休みで、寮もしまりますので、私は旅行に出かける予定でいました。

大みそかには日本から友達も来てくれることになっていたので、

お正月はオスロでお楽しみでした。

カタリーナは「そう、お正月は友人が来てくれるからいいけど、クリスマスは一人なの?

クリスマスに一人で過ごすなんて絶対ダメよ!」というのですが、

そんなこと言ってもね。と困っていますと、

「じゃあ家に来ればいいわ」というのですが、今まで仲良くしてくれた

シグリーとは訳が違います。今まで一度も話したこともないカタリーナの家になんか

お邪魔できるはずがない。しかも大切なクリスマスの日に。

家族の人だって困るに違いありません(汗)

5回くらい断りましたが、カタリーナは頑として聞き入れず、

とうとう一緒にお家に帰ることになりました。

自分の中ではとりあえず1日くらいお世話になって、後は何か理由でもつけて、
旅行に出かければいいからと思いました。

学校で拒絶されることばかりだったため、私の心は防衛反応で硬くなっていたのだと
思います。

二人で夜行列車に乗って朝、カタリーナの地元トロンドヘイムに着きました。

楽しみではなく、もうこれ以上人の迷惑にはなりたくないという気持ちで一杯でした。

駅にはカタリーナのご両親と双子の妹が迎えに来てくれてるという事で

ドキドキしながら改札を出ると、

「ケイコ!」という呼びかけと共に二人の妹たちがかけてきて、

わっと私に抱きついたのです。

今までの4か月間で凍り付いてしまっていた私の心が、それと同時にふわーっと

溶けてしまうようでした。

それからは文字通りのクリスマスに、お盆と、お正月と結婚式や誕生日や何でもかんでも

すべてのお祭りがいっぺんに来たような毎日でした(笑)

クリスマスの準備からクリスマス期間までカタリーナの家族たちと共に

ご近所さんや親せき、お友達たちとノルウェーのクリスマスの10日間を体験しました。

カタリーナの12歳の妹たち、クリスティンとベーリーとはいつも一緒に過ごしました。

12歳というと小学生です。背は私と同じくらい160cm以上ありましたが、

中身は子供です(笑)

二人の友達たちも毎日とっかえひっかえ遊びに来て、皆に遊んでもらいました。

今思うと、皆英語は話せなかったと思いますし、私もノルウェー語は

そんなに話せなかったはずなので、何語で話していたのか疑問ですが(笑)


毎日、毎日ワクワクするくらい楽しいクリスマスホリデーを本物のノルウェーのお家で

体験できたこと、今でも本当に良かったと思いますし、

ここで、カタリーナの家族やご近所さんやお友達、子供たちみんなに受け入れてもらえた

ことで、ノルウェーの国にも受け入れてもらえたような気がしました。

そして、ここで嬉しくなって会話したことをきっかけに、

急激にノルウェー語の会話が出来るようになり、

学校でノルウェー語を話すようになると、学校の皆のヨソヨソしさも減っていきました。



シグリーがお別れの時にプレゼントしてくれた写真。

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芯の強いシグリーらしい写真。


カタリーナ。

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普段はロングのストレートヘアーで大人っぽいのですが、

アウトドアの時の三つ編みが妙に可愛かった。




つづく。












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by solaogplanta | 2017-02-25 01:06 | ノルウェー

お店のお庭で育てているハーブやお花についてや家庭菜園のことなど


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