お店の名前
2012年 09月 24日
ノルウェーは一年の3分の2は曇りがちで、冬は太陽の上らない日も多いのですが、なぜか私には太陽の強烈なイメージがあります。
夏に真夜中の太陽を見たくて、ノールカップを目指して旅をしました。ノルウェーの人たちには 「わざわざ北までいったところで、曇りで真夜中の太陽なんて75%は見られないんだ。高いお金払ってもったいないよ。」と言われました。
夏だというのに向かってみると、北側は雪崩で通行止めになっていて、陸路では行かれなくなり、沿岸急行船に乗り換え、向かったノールカップは寒さで草さえ生えてない場所でした。一面の霧で数m先さえ見えず、一瞬あきらめかけましたが、その夜、船の甲板で空を見ながら粘り続けました。
雲が手に触れそうなほど低くたちこめて、真っ暗の空の中で凍えそうになりながら待ちました。30分おきに船内に戻りホットチョコレートを飲んでは また外に出て。
その真っ暗な空が少しずつ鼠色に変わり、だんだんと雲がピンクとオレンジ色に染まって、その雲と雲の合間から光が射しはじめ、空も海も分からないほどになって、もし天国というものがあるのなら、きっとこういう景色だ と思いました。
そして、とうとう真夜中の太陽が顔を出した時の、あの強烈な力強さと顔の熱さは今でも覚えています。
その後も、何度も何度も見ました。
「私ってついてる!もうひと踏ん張り賭けてみよう!」
っと、その後、ノルウェーの北の端っこから、スペインへ向かいました。
なぜだか、その時、「スペインだ!スペインに行かなきゃ!」って思ったのです。
そうして、リュック一つで知り合いもいない、初めて行ったスペインのマドリードで、学校に行くことを決め、アパートを借り、友達ができ、仕事を見つけ2年半暮らすことになりました。
そのスペインも太陽とは深いつながりのある国です。
だから、太陽は気になります。日焼けするのは心配なのですが、なぜだか太陽が見られると元気になれるような。
植物にだって太陽は大切。私たち人間があれこれ世話を焼いたところで、太陽の光にはかないませんし。
そして、私も太陽の強い光に勇気をもらいながら、夢を実現してきたので、
そういう意味もこめてつけました。
とっても長くなってしまいました。ごめんなさい。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。