サフランのお花とスペインのパエリア
2012年 11月 25日
東京でも「結構寒いなー」とは思っていましたが
函館では初雪が降ってしまいましたねー。
とうとう冬になってしまいました。
東京のホテルでテレビを見ていて、天気予報のコーナーで
サフランの収穫の様子をやっていました。
もうそんな時期かと思いました。
そう、あのスペイン料理のパエリアには欠かせないサフラン。
ものすごーくお高いのですよね。
でもそれはしょうがないのです。お花1個から、たった3本の
めしべしか採れないので、とっても貴重なのです。
サフランは実は球根植物です。
夏の終わり頃に球根が出回ります。それを植えると、あっという間に
成長して、冬にお花が咲くので、その花からめしべを収穫します。
スペインから戻り、お店でサフランの球根を見た時は
目を疑いました。
まさか、こんなところに高級食材のサフランが!?と信じられない
気持ちで、早速、水栽培にチャレンジしてみました。
ムラサキのこんなに美しいお花に、オレンジのめしべのコントラストが絵のようで
すっかり魅了されてしまいました。
スペインにいる時はパエリアが大好きでした。
本当においしいお店が多くて、職場の近くにはパエリア料理で
有名なレストランがあって、ランチに同僚みんなでいきました。
パエリアの前にパンやサラダがまず来るのですが、
それと一緒に 熟した生のトマトとニンニクのお皿も出てきます。
パンに まずニンニクをこすり付け、トマトも塗り、その上から
オリーブオイルをタラタラーっとかけて、食べるのですが
このおいしさったらないです。こんなおいしいもの初めて食べた!!
っと思ったくらいおいしくておいしくて(笑)
ものすごく熟したトマトは半分に切ってあって、それをちょっとパンに
押し付けるだけで、トマトソースの様にパンに塗れるのに、
初めての時はちょっと感心しました。
この後から、おいしいパエリアが出てくるんだよね。と思いながら
まったく止められなくて、毎回この時ばかりは胃袋が2倍になってくれたらと
思いました。
お魚とお肉と両方苦手な私のために野菜のパエリアも注文して、
大きな大きなパエリア鍋に入ったアツアツのパエリアが届くと、
みんなで思い思いに取り分けて食べるのもなんだか また楽しくって。
そこのお店はパティオ(中庭)にテーブルが並んでいて、開放的な空間で
その雰囲気もまたスペインらしくって良かったなと今でも
あの味とともに懐かしく思い出します。
友人にパエリアの作り方を教えてもらってからはお家でもよく作りました。
フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れ、香りがしてきたら
タマネギを炒め、マッシュルームやパプリカ、ナスなどを炒め
塩、コショウで軽く味を調え
しんなりしたら、ホールトマトを入れて木べらで砕きながらなじませて
お米を生のまま入れて、お野菜となじませて
コップにお湯を入れ、そこにコンソメのもと みたいなのをいれて溶かして
おいた簡単スープみたいなものをフライパンの中に入れたら
フタをして弱火で汁気がなくなるまで15分ほど煮込み
火を止めてから10分ほど蒸らせば出来上がり。
とっても簡単で、週1くらいで作るくらいのお気に入りでした。
ただ、日本でこのやり方を友達に伝授したのですが
べちゃべちゃになったとのことでしたので、お米が違ったりもして
スペインの時のようにはいかないのかもしれません。
サフランは香りとあの黄色い色付けのために使います。
本物は高級品過ぎて、普段は代用品のパプリカパウダーで
色付けしていましたが、
たまに、サフランを手に入れると、ものすごーい贅沢気分でした。
エジプトに旅行した時、道でスパイスを売っているひげもじゃの
おじさんが、スペインから来てると知ると
「最高級のサフランがあるぞ」と耳打ちをしたのも
なんか笑ってしまうような思い出です。
興味深々の私に 同行のイギリス人が「そんなのウソに決まってる」と
即座に辞退して、その場をはなれました。
見るだけでも見ればいいのにな。スペインでも中々手に入りませんでした。
さて、サフランの収穫の話に戻ります。
日本ではサフランのお花を収穫したら、夜に家族みんなで
こたつの上でその花から手作業でめしべをとる作業をしていました。
あつめためしべを乾燥させるのですが、なんと!!
新聞紙をかぶせ、こたつの中に(驚)
こうやって乾燥するのが一番とおっしゃっていました。
湿度の高い日本。
なるほどなー。こたつとは良い考えだわ。っと思いました。
他のハーブもこれ方式で乾燥できるのでは?と思ったら
急に私もこたつがほしくなってしまいました(笑)