お庭のこと②
2013年 06月 06日
初めてお庭を作りたい。これからやってみたい。というお客様の気持ちも、とてもよくわかります。
それから、分からないからこその面白いことを言ってしまう気持ちも
また、良くわかります(笑)
ただ、お手軽に、質問に1個の答えを求められても、私には簡単に答えられないことが
多いです。
なぜなら、答えは1つではないからです。
初心者でも手軽にできるお花はどれですか?という質問一つとっても、
外に地植えするのか?ベランダなのか?鉢で寄せ植えにしたいのか?北側の玄関前なのか?
南側でも、お隣のお家の陰になるのか?働いていてあんまりお世話できないのかとか。
どのくらいお花が咲いていないといけないのか?背が高いのがいいのか、低いのがいいのか?
その次に、初心者の人は、植物の知識がない分、勝手な理想を求めていますので(笑)
そんなオールマイティーなお花はないのですよっということを1個1個、ご説明して、
では何が一番ご自分にとって優先なのか。一番大事なのはどういうものなのか?
ということを見つけていく作業なのです。
そうして、ではこれをやってみる?こんな感じ?という答えに行きつくので。。。(笑)
面倒くさいですか?
でも、反対に小難しいことは考えないで、まずはちょっとやってみたら?ということもあります。
私の経験から、そう思います。
私には だれも教えてくれなかったから。。。(笑) でも、育てながら学びました。
本をたくさん読んでも、どうもピンときません。なぜなら、その土地土地の気候や環境で
管理の仕方や、お花の成長具合が違いますし、その人その人の考え方によっても
ずいぶんやり方が違うようです。
私は とにかく観察しました。どれが間違っていて、どうしたら良いのか、という理屈の前に
とにかく植えて、どうなるのか見てみます。
日当たりに植えたら、すぐ枯れて、ちっとも良くならないので、日当たりではない方に
植えてみたら、急に元気に大きくなってみたり、
そんなに大きくなるとは思わずに植えたお花があんまりよくなったので、もっと良い場所に
植えてあげようかと移植したら、消えちゃったり、
私が間違って、背の高いお花の横に植えてしまった、背の低いハーブは
数年かけて、道を隔てた、お隣のスペースにちゃんと移動してますし、
植物たちは ものを言わないけれど、答えはいつも、はっきりしています(笑)
人間たちの様に本音と建て前みたいな、ややこやしいこともなくて、私にとっては
すごくシンプルで分かりやすい(笑)
そうやって、やりながら感じてみてほしいのです。そうすると、だんだん分かってくると
思うのです。
「なんか、お水をやった方がいいみたい」とか、「こういうお花が家には合うみたい」とか
「なるほど、このお花はこのくらい咲くんだな」とか。。。
私は自分を お客様たちに ハーブやお花がどういう性格なのか、どういう風に
大きくなって、どういうところが好きなのか。
そういうことをお伝えする係りなのだと思っています。
お客様が背の高い宿根草を探しているのなら、背の高いのはこれ、
紫のお花を探しているのなら、紫のお花はこれとこれ
お料理に使えて、お庭に植えて冬越しも出来るハーブなら、これ
ナチュラルなお庭のイメージなら、こういうお花
というように、お客様の思い描いているイメージのお庭になるためには
どんなお花があるのか。という、お客様の視点からのアプローチと
このお花を育てたいなら、このお花はこのくらい広がって、こういう場所に植えるといいよ
という植物の視点からのアプローチ
この部分をみなさんにお伝えしていこうと思っています。
後は、がんばって植えてみて下さい。そして観察してみて下さい。
みなさんのお庭でどんな風になるのか。どういう具合に大きくなるのか。
そして、また分からなくなったら、聞いてください。
きっと、私も経験していますので、お答えできると思います(笑)
そうして、私の大好きな植物たちのことを好きになってもらえるように。
その植物を育てることで、お客様のお庭が いちだんとかわいくなるように。
そういうお手伝いが出来るようにと、思っています。
お庭づくりは10年といいいます。
お庭づくりを始めて、私も10年。今年、10年前に、初めて植えたラベンダーの苗が
とうとう思わしくなくなったので、掘り起こしました。
よーし!今年は思い切って、ハーバルガーデンのリニューアルをしよう!っと思っています。
10年前の私から、ちょっとは成長していると思いますので。。。
10年たって、やっとスタート地点な気持ち。お庭づくりも、まだまだ奥が深いです(笑)
また、長くなりました。
読むの疲れましたか? お付き合い下さり、ありがとうございました。