鉢植えでハーブ
2013年 07月 19日
というと、そういう事でもないです。
私も鉢植えで育てます(笑)
でも、まったく植物の事を知らない人が、「手軽にやれますよねー」とか
「植えっぱなしで普通に育つんでしょ」的な感じで、来られたら、
迷わず、「お勧めしません」と言ってしまいます。
昔は私もそういう方に、上手くやる秘訣や、やり方を、細かく説明していました。
そうすると、ほとんどの方が、「意外に大変なんですね」とか、「はぁ、参考になりました」
などと言われて、そのまま帰られるという、しゃべり損なことが多すぎるので(笑)
でも、ベランダのプランターでも、お野菜だってハーブだって、もちろんお花でも
育てようと思えば育てられます。
その環境に合わせて、自分なりに工夫をしていけば。
まず、バジルやルッコラなどの一年草のハーブは比較的簡単に鉢植え栽培できますよね。
植物は鉢の大きさなりに育ちますので、小さな鉢ですと、こじんまりと、
大きめの鉢に植えると、大きめに育ちますし、その寿命は大きく育つほど、長くなります。
よく、お店で売っている黒いポットのままでも良いですか?と聞かれますが
あのままで育てるとなると、増々、寿命は短くなります。
バジルですと、だいたい販売をスタートして、一か月くらいで、老化苗になって、売れなくなって
しまいます。
そのバジルも、お庭に植えると、8月~9月頃まで持ちますし、鉢も大きめのものに植えて
おくと、結構大きくなりますし、長持ちします。
レモンバームやラベンダー、ミント類などの宿根草のハーブを鉢では中々難しいです。
まず、冬越しが難しい。
地植えしたものは 上は枯れても雪が積もれば、雪の下は0度くらいですので、
耐寒性のあるハーブは冬越しできますが、鉢植えですと、鉢の中で土が凍ってしまいますと
陶器の鉢は割れますし、根は腐って、死んでしまいます。
その年の冬の具合によっても変わってきますが、鉢をコンクリートの上に置いているか、
土の上なのか、何階のベランダなのかによっても、状況は変わります。
ですから、鉢に植えっぱなしでは難しいことが多いです。
冬は室内に鉢を取り込んで、水やりしながら管理します。
また、鉢植え栽培は臨機応変に、大きく育ったら、鉢を大きいものに変えてあげたり、
混み合いすぎたら、枝や葉をこまめにカットしたり、水切れなどにも気を付けて
かといって、水のやり過ぎは根腐れの原因にもなりますし。。。
という具合で、こまめにお手入れできるかが、長く育てられるかの目安になります。
「ハーブの寄せ植えはねー。。。」と渋い返事をする私の横で、
「あーら、私なんか、何年もハーブの寄せ植え育ててるわよー」というお客様も
ちゃーんと、いらっしゃって、「おお!!さすが!」と心の中で拍手してしまうのですが、
ですので、お庭がないのですけれど、どうしてもがんばってハーブを鉢植えで
育てたいのです!!という頑張りたい方は、どうぞお店で相談して下さい(笑)
一応、始めは「お勧めしません」と断りますので、
「それでもなんとかやりたいので、教えてー」と言ってみて下さい。
「そう?それならねー。。。」と、その方の状況に合わせてお答えします(笑)
その場合はどのハーブが簡単で、どのハーブが難しいかよりも、
どのハーブを育てたいかや、使いたいかで考えた方が、良いと思います。
鉢なら一緒かなっと思いますので。

そして、もう一つ、室内でハーブを育てたい方は増々厳しいです。。。
窓辺に置いていても、光が足りないので、ひょろひょろっとしたハーブになりやすい。
風通しが悪いと、虫や病気も付きやすくなります。
それこそ、無理せず育てながら、食べたり、活用しながら楽しんで、
悪くなるまで、育てるという感覚が一番よいかなっと思いますけれど。
どうでしょうか??