セントジョーンズワート
2013年 07月 23日
連日の雨模様で、やきもきしながらお天気の具合をみていました。
考えてみたら、毎年、中々良いタイミングで収穫できないのですよね。
今年、お庭はセントジョーンズワートでいっぱいになりました。
実はこのセントジョーンズワート、8年ほど前にイギリスでタネを買ってきて、育てたものです。
まだ、その頃セントジョーンズワートの苗は出回っていなかったと思います。
ロンドンの園芸店で、珍しいハーブのタネを1袋ずつ買ってきて、ワクワクしながら、タネを
まきましたが、一向に芽が出ません。季節は冬の変な時期だったからかもしれません。
2ヶ月たち、3か月すぎ、もうすっかり存在を忘れていた時に、1つの芽が出ているのを
発見しました。こんなに待たせるのか。と正直驚きました(笑)
結局、3個の芽が出て、苗を作り、1年鉢で育ててから、お庭に植えました。
まだ、ハーブの事が良く分からなかった頃でしたので、3株を別々の場所に
植えました。
1ヵ所の株は翌年出てきませんで、もう1ヵ所の株はとても大きな株になったのですが、
3年ほどで消えてしまい、3カ所目の株が地味に少しずつ増えて、
今年はずいぶんあちらこちらから出ています。
セントジョーンズワートは宿根草で、根が残って増えるのですが、タネでも増えている
ようです。
そして、なぜかハーブ関係の友人や先生がセントジョーンズワートを植えても、花が
咲かないとか、消えちゃう。という話を良く聞きます。
そして、そのあと、「ということは、セントジョーンズワートは必要ないってことかしらね。」で
終わるのですが(笑)
植物たちは(特にハーブは)そのお家に必要なものが集まってきて、増えていくと
いわれています。
そのお庭の持ち主が変わると、植物もまた変化するそうです。
だから、何回やっても、上手く育たないというハーブは特に必要なものではないの
かもしれません(笑)
そして、こんなに増えちゃう私にはすごい必要なのかしら?と驚きながらも。。。
セントジョーンズワート
学名 Hypericum perforatum オトギリソウ科
原産地 ヨーロッパ・中央アジア
函館でも冬越しできます。
夏至の頃に収穫したものが、もっとも薬効が高いといわれていますが
残念ながら函館ではちょっと間に合いません。
花が咲いた上部を収穫します。
日当たりの良い、ジメジメしていない場所を好みます。
特に虫や病気も付きにくく、丈夫でほったらかしでも良く増える植物です。
こぼれダネでも増えますので、春先に間違って新芽を抜いてしまわないように
注意して下さいね。(私、何度も失敗していますので)
黄色い星のようなお花がたくさん咲いている時期はとてもきれいです。
落ち込んだ気分を明るく高めてくれるハーブとしても人気が高く、
欧米ではサンシャインサプリメントと呼ばれているそうです。
また、外用としてもセントジョーンズワートの侵出油は外傷や火傷、打ち身に
良いということで、昔から有名です。