ブルーベリーのお勉強
2013年 08月 03日
ベリー類は今までは そんなに一般的ではなかったせいか、
ただ、ブルーベリーとか、ブラックベリーとかでしたが、ちゃんとそれぞれ品種名が
あり、特徴や味さえも様々なようです。
特に、ブルーベリーは北海道に向いているハイブッシュタイプだけでも
50品種以上あるようです。
私も本を読んだりして、なるべく大実の品種を仕入れるようにしたりしていましたが、
もっとちゃんと品種の違いについて勉強しなきゃ。と思っていました。
実はお店の古くからのお客様でブルーベリーを10年以上前から栽培し、
函館の気候に合わせて、研究している方がいるのです。
一度、その林さんのブルーベリー園”Blueberry Hill”を見学に行きたいと
思っておりましたが、その念願が叶って、とうとう行ってまいりました。
今年はずっとお天気が悪く、いつもの年より生育が遅いそうですが、
そろそろ、大丈夫です。ということでしたので、8月1日の午後に訪ねました。
もう鈴なりです!!そして、どれも大実です!
想像していたよりも、ものすごく様々な品種が植えられていました。
それを1つ、1つ品種について教えていただき、味見をさせていただきながら
見て回りました。とっても贅沢な見学です。
品種によって、もうずいぶん熟しているかんじのものと、まだまだ緑の実の多いものが
あります。早生、中生、晩生によって、収穫時期がずれます。
色々、植えるのでしたら、そうやって、時期の違うものを色々まぜておくと、
7月後半から10月近くまで、食べられるそうですが、2本だけしか植えないのであれば
同じ時期に花が咲く仲間同士を植えないと、受粉のタイミングが合わないので
気を付けなければなりませんね。
そして、収穫の目安も教わりました。
今まで、表面の色の感じで、なんとなく収穫していましたが、林さんのお話ですと
白いブルームがでて、実の付け根を確認して、しっかり付け根まで黒くなるまでは
ダメだそうです。
ちなみに、この状態はまだ早いです。
付け根のところが赤いうちは まだ酸っぱいそう。
アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、などから様々な品種が輸入され、
近頃は日本で開発された品種も出来たようで、どんどん新しい品種が増えているようです。
もっともっと甘くて、もっともっと大きいの。
そうやって、人間の要望に合わせて、品種が改良されていくようですが、
そんな中、最後に見せていただいたのが、原種のブルーベリーです。
背も普通のハイブッシュタイプに比べ、低く、ローブッシュタイプ。
今まで見たものより、ずっと小さな実ですが、食べてみたら
味が濃くって、野性味のある本当においしいブルーベリーです。
これは目から鱗でした。
20種類くらいの品種を食べ比べ、順番を付けながら味を記憶してきたのですが、
どの品種よりもブルーベリーらしい味で、
私は一番原種のブルーベリーが好きかもしれません(笑)
基本、バラも原種のオールドローズ、イチゴもワイルドストロベリー、
改良種よりも、原種好きなのかもしれませんね(笑)
林さんに最後に、私のために、ぜひ苗木を作って下さい!!っと、また我儘を言って
帰ってまいりました。
苗木を作って下さい。と簡単にいっても、挿し木をして、何年もかけて育てて、
作ってもらうわけですから、大変な労力ですよね。
うーん、ブルーベリーも奥が深い!私の知らない品種で、とてもおいしいものが
ありましたし、株の広がり具合や、丈夫な品種など、春までに、もっと勉強して、
これからは ちゃんと考えて苗を仕入れたい!と思います。
それにしても、林さん、畑以外にも、ご自宅のお庭にまでブルーベリーの木を
植えていて(笑)
よっぽどブルーベリーが好きなんだなー。と、しみじみ感じました。
私もハーブバカですから、人の事は言えないのですが。。。(笑)
そして、奥様も一緒に案内をして下さったのですが、帰り際にお土産までいただいて
しまいました。
あんなにいっぱい味見しましたのに、こんなにまた!
さらに、ルバーブとブルーベリーのジャム。
本当に良い勉強になりました。ありがとうございました。
そして、ご馳走様でした。