ワームウッド
2013年 08月 16日
魔女の本なんかにはよく出てくるニガヨモギですので、なじみがあったのですが
まだ、うちのお庭にはなかったもので、うれしいです。
また、1つハーブコレクションが増えました(笑)
このニガヨモギはお酒のアブサンの原料になります。
幻覚作用の強いお酒ということで、ゴッホなどの画家がアブサン中毒だったことなどは
ちょっと有名ですよね。
これはニガヨモギに含まれるツヨンという成分が引き起こす神経毒性のせいと
いわれています。
昔のアブサンは”緑の妖精”などと言われ、緑色のリキュールだったそうです。
いかにも薬草酒という雰囲気ですね。
ですが、緑の色素を出す位なわけですから、アルコール度数も高かったでしょうね。
ヨーロッパで大変流行ったお酒ですが、その中毒性から、製造、販売が禁止されて
いましたが、ツヨンの含有量を制限することで、また解禁になったようです。
(今調べてみましたら、別に禁止されていない国もいっぱいありました(笑)スイスでは
禁止され、2005年に解禁。)
偶然見たTVの番組で、スイスのベルンのアブサン蒸留所が出ていました。
ニガヨモギを6時間くらい蒸留して作るアブサンは昔のものよりアルコール度数が低くて
無色透明。
蒸留所をやっているおじさんが、昔ながらの飲み方を教えてくれていました。
グラスにアブサンを入れ、グラスの上にアブサンスプーンという穴の開いたスプーンを
置き、角砂糖を1つ乗せて、1滴ずつお水を垂らします。
昔のアブサンはニガヨモギをたくさん使っていたので、とっても苦かったそうで、
こうやって、お砂糖とお水で薄めて飲んだのだそうです。
アルコールが50度になると、透明なアブサンが白濁してくるので
そうしたら飲むのだそうです。
お酒の全く飲めない私には想像するだけの薬草リキュール。
ちょっと恐ろしそうでもあり、神秘的でもあり。。。(笑)
ワームウッド(ニガヨモギ)
学名 Artemisia absinthium キク科
非耐寒性の多年草となっていますので、一応函館で冬越しできるか
試してみます。
柔らかな毛におおわれたシルバーリーフで、虫よけ効果がありますが
同時に周りの草花にも影響を与えるようで、繊細な植物の側には植えない方が
よろしいようです。
サザンウッドやフレンチタラゴンなどもこのアルテミシア属の仲間です。
アルテミシアは月の女神アルテミスから名付けられているそうで
ちょっと神秘的な、花壇の一角に最適かもしれませんね。
私はホーリーバジルやホワイトセージなどを植えている、一応神秘的な
ハーブコーナーに植えてみました(笑)
ちなみに魔除けのハーブとしても有名です。