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かんべの里での出会い

実は島根県の松江にとても大切な知り合いがいます。

出雲大社のある島根県を初めて訪れたのが、8年か9年ほど前、
まだ自分のお店を持つ前でした。

出雲大社や須佐神社、八重垣神社などを回り、神魂(かもす)神社をお参りしたあたりで、
お天気が急に悪くなって、雪が降り出しました。

その時、側に建物が見えたので、ちょっとした雨宿りがわりに立ち寄ってみたのが
かんべの里という地元の工芸作家さんたちの工房でした。

たまたま覗いた、織物の工房のご主人Mさんが気さくに「どうぞ、中に入っていって」と
声をかけて下さって、お茶やお菓子を頂き、しまいに機織りの体験までさせていただくことに。

初めてだったのですが、機織りがすっごく楽しくって、結局3時間くらい体験させていただき
ながら、おしゃべりというより、たくさんの相談を聞いてもらいました(笑)

その時はまだ、お店を構えるという事にとても抵抗があった時で、
20代の頃から日本と海外を行ったり来たりしていて、何も持たない身軽な感じが好きでした。

自分がステキだなと思うお店を作ってみたい反面、もし、お店を持ってしまったら、もう
自由が無くなってしまうような、もどこへも行かれなくなってしまうような。自分の世界が
狭まってしまうような、そういう怖さがありました。

Mさんは私の母くらいの年齢で、「お店をやったらいいと思うよ。お店を持っても、
きっと世界は広がるよ。」とアドバイスをして下さったことを覚えています。

彼女は「こんな田舎の小さな工房だけど、ここにいるだけで、こうやって北海道の人にも
会えるし、様々な地域から人が訪ねてきてくれるし、色々な所から、講師や個展の依頼が

来たり、海外にだって招かれたりするのよ。私は工房を構えたお陰で、自分の世界が
広がったのよ。だから、心配しないでお店をやったら、きっとあなたの世界も広がるわよ。」

と言ってくれました。

その言葉はすごく私に勇気を与えてくれましたし、そういう考え方もあるのだな。と思いました。

そして、「でも、続けることが大切なのよ。やってみることは簡単だし、やる人は多いかもしれな
いけれど、やり続けることは中々大変だから。でも、ずっとやり続けているから、声がかかるのよ。」

とも。

私より遥かに年上の彼女のアドバイスはものすごく私の心に残って、その結果お店を
持つ決心が出来た訳でした。

ですので、お店を始めた年に、ご報告がてら、また工房を訪ねましたら、とても喜んで下さって、
ご自宅にまで泊めて頂きました。

それ以来、年賀状で毎年ご挨拶をして、まるで遠い親戚が出来たようです(笑)

今回もフラッと尋ねたのですが、夕ご飯をご馳走になり、翌日はMさんのご主人が車で、
美保神社と出雲大社へ送って下さるという大サービスを受けました。

本当にこのご夫婦はお二人とも温かいので、普段なら遠慮するようなことも、ついつい
お言葉に甘えてしまうのです。

前回は牡丹で有名な大根島に連れて行ってもらいました。

そんなわけでして、今回も貴重な体験ができました。

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かんべの里の周りはのどかな風景。

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ちょうど、山茶花(サザンカ)がきれいに咲いていて、その花びらが下にたくさん
落ちているのが、きれいだったので、写真を撮りました。

山茶花と椿、お花似ていますが、咲き終わった時に分かります。

椿はポトリとお花が落ちます。
山茶花は花びらが散ります。
by solaogplanta | 2014-02-08 10:32 | ライフ

お店のお庭で育てているハーブやお花についてや家庭菜園のことなど


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