ウィンターセイボリーのお花と柘榴のスープ
2014年 10月 30日
花壇ではサマーセイボリーのお花が咲いています。
もう冬みたいな寒空なのに、サマーセイボリーだなんて、などと思いますが。。。
と、勘違いをしておりましたら、ウィンターセイボリーでした(笑)
間違えてしまいました。スミマセン。
だったら、なんとなく納得できました。
白くて可憐なお花。


ちょっとローズマリーにも似ていますね。
サマーセイボリー、ヨーロッパのハーブミックスなんかにはよく入っているのを
見かけるのですが、生の姿を中々見ることが出来なかったので、
今年は鉢植えにして育てていました。
中々、大きくならなかったのですが、秋も深まって、やっと少し形になってきました。
サマーセイボリーは私の大好きな本にも出てきます。
柘榴のスープ マーシャ・メヘラーン著

完全にジャケ買いといいますか。旅先で立ち寄った書店で、表紙の雰囲気で手に取って
さっと買ってしまったのですが、大正解!
ストーリーは三姉妹が1970年代の終わり、イラン・イスラーム革命で混乱する祖国を捨て
アイルランドの小さな田舎町でペルシャ料理店”バビロン・カフェ”を開き、差別や偏見を
受けながらも、次第に町の人々になじんでいくまでの成長の様子が書かれています。
内容はちょっと重い部分もあるのですが、
ハーブ好きな私がうっとりしてしまうほど、ハーブがたくさん登場します。
”マルジャーン・アミーンプールには、カルダモンとローズウォーターの香りは、バスマティ米、
タラゴン、夏セイバリーと同じように、珍しくもないものだった。”
と、お話の1行目から、ハーブやスパイスの名前がいっぱい。。。(笑)
お料理を作る様子や、珍しいペルシャ料理がたくさん登場し、各章にペルシャ料理の
レシピが載っています。料理本ではないので、写真などはありませんが、
どんなお料理なのか想像しながらレシピを眺めるのもワクワクしました。
もう何度も読んでいるので、ストーリーも知っている訳なのですが、
この魅惑的なお料理の様子は何度読んでも飽きません(笑)
子供の頃から、お料理やお菓子作りが出てくる物語が特に好きです。
大草原の小さな家、赤毛のアン、若草物語。。。
物語の中に出てくる珍しいカタカナの食材名に毎回うっとりしながら読んでいました。
きっとその時から私はハーブに惹かれていたんだと思うのです。
ですから、キッチンハーブは私にとっては物語の中のステキなものの象徴です。