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私の一番好きな本

冬になってきて、ハーブの話題も少なくなってきましたので(笑)
植物がらみの本の話など。。。。

子供の頃からの本好きで、とにかく本には目がないのです。

本を読むのも、買うのも、本棚に並んでいるのを眺めるだけでも幸せ。

本の整理と称して、カテゴリー別に並べ替えたりするのも楽しいです。


時々、一人で「お気に入りbook ベスト10」を考えたり、
「突然海外に引っ越しすることになって、本を5冊しか持っていけないとしたら」などと

おバカなランキングをつけたりしながら、その年どしの大事な本を厳選しているのですが

ほぼランキングは変わりません(笑)


全てのカテゴリーの中で一番をつけるとしましたら、


花物語 吉屋信子 著 です。

私の一番好きな本_a0292194_10571862.jpg


この本の出会いは古く、きっと私が小学生の時。

祖父の本棚で見つけました。

小学生の時は世界の偉い人の伝記シリーズを読破して、父や叔母たちが子供の頃に
読んだであろう段ボールに詰められた世界名作全集を1冊づつ読み、

子供の読む本では物足りなくて、祖母の読んだ本を次に借りて、「まだ難しいから」と言われても
聞かず、小学生の読めない漢字を1字1字祖母に効きながら読んだりしていました(笑)

そんなころ、祖父母の家の2階のあまり使われていないお部屋の中のガラス戸の付いた
本棚にこの本はありました。

時々そーっと開けて、この赤い布張りの本を取り出して、読んでみるのですが、
小学生にはあまりにもハードルの高い、1ページが2段に分かれて、細かい字で書かれて
あって、1ページ目からスタートするのですが、途中で読むのを挫折してしまうのです。

最後まで読めない本はこの本だけでした。

どの本もちゃんと最後まで読めるのに。。。

子供心に大変悔しい思いでした(笑)

最後まで読めないのですが、この本は私にとって、ものすごく魅力的な本でした。

なぜなら、花物語は1つ1つの短い物語からなる本なのですが、

鈴蘭、月見草、白萩、野菊、水仙、欝金桜、忘れな草。。。

どれもお花のタイトルで、そのお花にちなんだ物語。


一番初めの物語は 鈴蘭で

初夏のゆうべ。
七人の美しいおなじ年ごろの少女が、ある邸の洋館の一室につどうて、なつかしい
ものがたりにふけりました。そのとき、一ばんはじめに夢みるようなやさしい瞳をむけて
小唄のようなやわらかい調でお話ししたのは、笹島ふさ子さんというミッション・スクール出の
牧師のむすめでした。


こんな出だしの、女学校の講堂のピアノのことでの不思議なお話でした。

今、こうやって本の通りに書いてみて、読みづらい理由が分かりました。
ほぼ句読点が無い。文章に隙間がないので、思いのほか読みづらいのですね(笑)


だいたいどれも、女学校や寄宿舎の少女たちが出てくる物語で、「小さいエピソードを
わたしにも語らせてくださいな」という感じで、ちょっとした物語や思い出の出来事を
別の少女に語るという感じで始まるストーリーです。

たわいもない物語なのですが、お花のタイトルと、そのお花の挿絵、
そして、物語の中に登場する、鍵のかかったピアノ、イタリーの楽壇の曲、水晶の玉、
黒絹のほそいリボン、クリーム色のパラソル、オランダ船、

というようなちょっと異国の匂いのする言葉がちりばめられた、独特のスタイルで

この本を読むと、ちょっと現実離れしてしまう感じがします。

小学生の時、何度チャレンジしても、白萩くらいまでしか読めなかったのですが、

19歳の時、祖父が亡くなって、形見がわりに、その時こっそりこの本を持ち出して、
自分のものにしてしまったのですが、初めて最後まで読むことが出来て、

「あー自分も大人になったんだなー」と思いました(笑)

それから、時折読み返すのですが、そのたびに現実の気忙しさや、理不尽な事件などのことを
忘れ、清らかな世界にひたれる感じがいたします。


ですが、この本、昭和29年の本です。定価280円!

古すぎて、表紙は色あせ、背表紙はボロボロ、中もシミだらけで今にもページが
バラバラになりそうな気配。。。

怖くって、もうおいそれとは読めないところまできてしまいました(笑)

今は大事に本棚にしまっています。

私の一番好きな本_a0292194_10584996.jpg


私の持っている本の中で、一番古い本です。
by solaogplanta | 2014-12-14 11:03 | 本と映画

お店のお庭で育てているハーブやお花についてや家庭菜園のことなど


by solaogplanta
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