タネの世界②
2015年 02月 11日
大根を食べたいなっと思って、何にも考えないで、”大根”と書いてあるタネを
買ってきて、蒔いちゃダメですよね(笑)
大根やホウレンソウなんかは いつ蒔くかによって、品種が違います。
大根は春に蒔くのか、秋用に夏に蒔くのかによって、品種が違いますし、
ホウレンソウはもっと細かくて、今蒔く?来週蒔く?来月蒔く?によっても
おススメする品種が変わってきちゃう時があります。
よく、本を片手にタネを買いに来る方がいらっしゃるのですが、
一般的なものは まあ大丈夫だとは思いますが、
野菜のタネもやっぱり、本州と北海道では作りやすい品種が違ったりします。
私も東京や京都でメーカーさんの展示会に行って、
「新しいニンジンの品種が出てて、試食したらおいしかったよ!」なんて、
早速、父に報告するのですが、
「北海道の場合は早生じゃないとダメなんだ」とか
「これだと時期がどうかな?」とかって、すぐにつっこみを入れられてしまい
上っ面で飛びついてはいけない野菜の世界の奥深さを感じてしまいます。
だから、タネ屋って大事なんだと思います(笑)
少なくとも、北海道のタネ屋さんに置いてある品種は、北海道向きの
品種でしょうし、時期に合わせたタネを置いていると思いますので、
深く考えないで購入しても、そんなに問題ないと思うのです。
タネを毎年買いに来るお客様は
「今蒔く大根と、ニンジンのおいしいの、それから菜っ葉はどれが良いかな?」
なんて具合にお買いものされます。
こんな感じで聞いていただけると(笑)、答えやすいし、選びやすいです。
「〇〇ありますか?」と、雑誌やテレビで見たからって、質問されちゃうと、
「うーん、それは無いけど、同じ品種で、こっちの方でも良いと思うけどね」
と、思うのですが、これが良い!と思っている人には答えにくいです(汗)
もっと、みなさん信頼して、タネ屋に色々聞くと良いと思います。
タネを蒔く時期、おいしい品種、作りやすい野菜、
もっと色々やり取りしながら、希望に合った良いタネを上手に購入して、
野菜作りを楽しんでくださいね。
ナスなんかも、同じ様なナスでも、品種によって、タネの値段が倍くらい違うものが
あります。
直売所で、
売る時に、「どうして、こっちは1本50円なのに、こっちは100円なの?」と
見た目が同じなら、買う人は品種の違いまで分かってくれないから、高いと
売れないのよ。
だから、売る用は普通ので良いわ。
自家用はこっちの方がおいしいから、高い方で。
なんて、言いながら、お買いものされるプロの方、いっぱいいらっしゃいます(笑)
消費者のみなさんも、そういうところが分かるようになってくれると、
きっと、もっとおいしい野菜が食べれるようになるかもしれません。
当然、私も自家用のナスはおいしい品種で作っています(笑)