フランスの菜園から
2015年 02月 14日
Le Carnet potager フランスの菜園から カトリーヌ・ドゥルヴォー 著
ポップアップブックです。
すごい詰め込み感ですよ(笑)
ポタジェ、日本で言う、家庭菜園。
菜園作りのための本というだけでは ちょっと言葉足りないです。
菜園作りのためのハウツーはもちろん、コンパニオンプランツや道具のことから、
中世の野菜のことや、トマトやジャガイモのルーツなどまで
もう様々な豆知識が、ものすごい数の写真で、本の中にちりばめられています。
色んなところを開いたり、引きだしたりして読むのが楽しい。
そして、私が良いなと思う点は
例えば、”トマトのすべて”の中で、ブルートマトについて、
”熟成までの過程で独特な青紫色になり、最後には茶に近い暗赤色へと
色が変わる小さな実の変わったトマト。
味に関しては、何も特別なことはありません。悪くはありませんが、
少し粉っぽい味がします。
特別な色に免じて味には目をつぶりましょう。”
今、流行のブルートマトについても、しっかり押さえつつ、
なんでも、夢を与えるように 「いいでしょう?すてきでしょう?」という
良いことしか書くのではない感じが、非常に好きです(笑)
変に力が入らず、ちょっと小難しい点も、さらりとまとめていますが
かなりの情報量です。
見た感じは絵本のようで、一見、雰囲気を楽しむための本の様に見えますが、
じっくり見て見ると、かなり勉強になる1冊です。
でも、このアイディアすごい!
カトリーヌさん、可愛い。
きっと、野菜を作ってみたくなるはず(笑)
こんな風に可愛く、野菜作りや、植物の素晴らしさを私も伝えていきたいです。
このシリーズで、
”フランスの庭物語” もあります。
こちらはお花が好きな方に。。。