正直な関係

展示会で、営業の人との会話で気が付いた事。

苗のことで情報交換をしていて、営業の人が

「何かお客様から、上手くいかないとか、言われたりしました？
あっ、でも、上手くいかないなんてお客様は言ってくれないか」

と、言った時、

ハッとしました。

うちのお客様は「上手くいかない」って言うな（笑）


「秋も咲くって言ったのに夏でダメになっちゃった」

「冬越し出来なかった」

「こんな風になっちゃったんですけど、何が悪いのかしら」

本当によく言われます（笑）

お店を始めた頃、こんなに言われて嫌だー。言われないようにしよう！
ってすごく思いました。


皆さま　なぜか、販売している父や母には言わず、
言いづらいことは一番若い私にばかり言うし（笑）

でも、こんな言いづらい事をわざわざ言っていただけるのって

今思うとありがたいことですよね。

このお陰で、この品種は成績悪いから、来年はやめよう、とか

冬越しできるなんて、営業の人言っていたけど、函館では半々だな。とか

大体、室内で１回乾かしちゃうと、カイガラムシが発生するんだな。とか

様々な事に気が付けるようになりました。

園芸クラスをやっていて、よく、「どこで勉強されたんですか？」って
聞かれるのですけれど

ほぼ、お客様から勉強しましたと言っても良いくらいです（笑）

今ではお客様たちからの様々な情報はすごく大切に受け止めて
います。


そして、売るための接客ではなく、上手く栽培するための接客を
一番に考えていますし、良いも悪いも、なるべく正直に答えるように
心がけています。

（まっ、賛否両論あるとは思いますけど）


ただ、どんなに努力しても完璧はないですからね。。。

生きものですので、良し悪しは中々決められませんし、
環境や栽培の仕方で、その後の経過は変わります。

失敗したのはあなたのアドバイスが悪いのよ。と言われましても
それは、ちょっと。。。ですけれど。。。（汗）

ですが、こういうやり取りをしながら、お客様の性格や環境に合った
植物を上手く見つけていくお手伝いはできるかなー。とは思っています。

これも、お客様と長年のお付き合いが出来てこそなので。。。

これからもお客様とは心を割って、良いことも悪いこともお話しできる関係を
作っていけたらなと思っております。

まっ、植物栽培で分かんなくなったら、どうぞ遠慮しないで
お尋ねください。




営業の方との会話の続き、

「うちのお客様は悪かったら、すぐ言いに来ます（笑）」と言いましたら、

「わー、それはありがたいですね」と言われました（笑）

私もそう思っています。