ノルウェーの旅③トロムソから、さらに北へ
2016年 03月 06日
ノールカップ(北岬)を目指します。
様々な人に、ノールカップまで行って、真夜中の太陽を見たい!と
言うと、「うーん、ま、頑張って。」という微妙な顔をされます。
中には「えー、バカみたいだからやめなよ。どうぜ、高いお金使って
ノールカップに行ったって、真夜中の太陽なんか見られないんだから」と
言う人もいました。
どうやら、75%くらいは曇りで見られないのだそうです。
こういうリスクってありますよね。
冬のオーロラだって、霧の摩周湖だって、富士山からのご来光だって、
まさか、25パーセントの確率だって、行きますよ、もちろん(笑)
ボードー以北は鉄道が走っていないので、バスでの移動になります。
直通というのはほとんどなくて、様々なルートのバスを乗り換えて
北を目指します。
トロムソから、まずはアルタまで、バス停でバスを待っていましたら、
アルタの近くの山が雪崩で、道路が通行止めになってしまったと、運転手さんが。
いつ開通に?と尋ねると、1日後かもしれないし、1週間後かもしれないし、
1か月後かもしれない。。。
早くも暗雲です。
すると、お隣のバスの運転手さんが、「だったら、ヒッテルータだよー」と
良いアイディアを出してくれました。
ヒッテルータとはノルウェーの海岸性沿いをベルゲンからロシア国境に近い
キルケネスまで片道1週間かけて運航している沿岸急行船のことです。
陸路が不便な街の人たちが普通に足代わりにしている船で、
私も学校の行事で、乗ったことがありました。
ナイス!!
しかも、バス停のすぐそばが港で、ちょうど15分後に北行きのヒッテルータが
やってくるという、あまりにも出来過ぎたタイミングでした。
もう、これは乗るしかないですよね。
トロムソ~アルタ~ホニングスヴァーグという道のりで、
ノールカップを目指す予定だったのですが、
実はホニングスヴァーグからノールカップまではどうしたら良いのか
分からなかったのです。
夏になると、観光客向けに夜中もバスが出るのだそうですが、
シーズンオフはタクシーをチャーターするか、徒歩何時間もかけて
行くしかないということが書かれていたので、
一か八か。。。という気持ちでいたのですが、
なんと、このヒッテルータに乗ってしまうと、ノールカップ観光の拠点
ホニングスヴァーグまで行き、しかもそこから、船の乗客用の専用バスで
ノールカップまで連れて行ってもらえるバスツアー(有料)があるとのこと。
なんというグッドタイミング。
かえって、雪崩のハプニングがあってよかったかもしれません(笑)
ということで、楽して目的地までの旅がはじまりました。
5月19日のトロムソはこんな景色です。

こちらが沿岸急行船ヒッテルータ

船の旅については次回で