ノルウェーの旅⑥真夜中の太陽が見たい
2016年 03月 11日
ロシア国境の町キルケネスに向かいます。
北側の海を通るのは今夜だけです。
もし、今夜お天気が晴れてたら、真夜中の太陽が見れるかもしれない。
そんな期待を胸にデッキに出てみるのですが、
空一面、びっくりするくらい厚い雲に覆われて、
その雲が手を伸ばせば、触れるようなほどでした。
この夜は船に居た全員が私と同じ思いだったと思います。
22時頃から、デッキに出て、空を見続けました。
冷えてくるので、時々中に入って、ホットチョコレートを飲んで体を温め、
また外に出るを繰り返しながら、雲が晴れるのを待ち続けました。
展望フロアーやデッキにいる方々も、1人減り、2人減り、
あきらめてキャビンに戻っていかれます。
ですが、待つこと4時間。。。
少しずつ、雲が薄れていき、濃い色だった雲が薄いグレーになり、
グレーの雲の隙間がピンクやオレンジ色に染まり出し、
空がきれいなピンクとオレンジ色の
夕焼けのような、朝焼けの様になり、
もしかしたら、天国ってこんな所なのかもしれない。。。と思うほどの
見たことも無いキレイな景色でした。
海の上だからこその景色。。。
海に空が映っているので、どこまでが空なのか、
どこからが海なのか。。。
途中から、これは絶対見られる!という確信に変わりました。
とうとう雲が切れて、その切れ間から光がこぼれ出し、
1:55、真夜中の太陽が現れました。
感動です。。。。
最後にデッキに残っていたのは私と、もう一人のおじさんだけ。
無言で顔を見合わせて、お互い気持ちは同じです。
やったー!見れたね!
そこからはどんどん雲が晴れていき、
私がようやく満足して、寝るために展望フロアーに戻る頃には
快晴のなかの太陽でした。
あんなに力強くて、熱い太陽は見たことがありませんでした。
2:45、ガラス張りの展望フロアーで真夜中の太陽に
ギラギラ照らされながら眠るなんて、なんて贅沢なのでしょう。
展望フロアーを独り占めにして、
いつまでも起きていたい気持ちのまま、
太陽を見ながら眠りました。
何だか夢みたい。。。

うーん。写真ではこの素晴らしい太陽の事はお伝えしきれないですね。。。。
つづく