ちょっとした優越感
2016年 04月 13日
お花を植えるには まだ早いです(笑)
本日も最高気温12℃、最低気温-1℃、
外には植えられません(涙)
風も冷たいですよねー。
そんな中、朝9時からお花を外に並べ、4時に仕舞うという作業を
おこなっています。
現在お客様は2パターンに分かれます。
たまたま入ってきてしまったお客様や、ちょっと偵察に寄った方には
「まだ植えられないですよ」と言っています。
そうすると、「じゃあダメだわ」と帰っていかれます。
そういうお客様方の中で、嬉々としてお花を選んでいらっしゃる方は
確実にブログを読んでいるお客様です(笑)
皆さま、この4月の早春の草花のシステムをご存じなので、
必ず合言葉のように「出したり仕舞ったりですね」と
おっしゃって下さいます(笑)
ずーっと昔から、一人で出したり仕舞ったりしてきました。
4月は大体、「もう植えられる?」「まだです」という
会話の繰り返しでした。
やっとGWくらいから、お客様が動きだし。。。
「桜が咲いたら」が合言葉でした。
北海道の春は遅く始まって、あっという間に終わる(笑)
私が可愛いなと思うお花はみんな2月や3月までで、
仕入れられないし、
5月に並ぶ花苗は毎年同じ物ばかりで、つまらなくて、
清水の舞台から飛び降りるような気持ちで
3月の末にお花を仕入れました。
こんな時期に仕入れてどうするんだ!と言われても、
この時期にしか手に入らない可愛いお花がいっぱいあるのです。
お店が可愛い花盛りになっても、
全員、「まだ植えられないでしょ」
「出したり仕舞ったり?それじゃあ無理だわ」と言われてばかりいました。
ですが、中にはあんまり園芸事情を知らないお客様が
「出したり、仕舞ったり?じゃあやってみます。」なんて言ってくれて、
翌年、「すごくよかったわ。ちょっと始め、出したり仕舞ったりが
大変だったけど、本当に秋も遅くまで咲いてくれて、よかったので、
今年も買いに来ました」と言ってくれるようになって。。。
1人や2人のお客様ではこんな風に仕入れることは出来ませんが、
毎年、少しずつ賛同して下さるお客様が増えてきて、
私も少し大胆に苗を仕入れられるようになってきました(笑)
今年はかなりのお客様に「出したり仕舞ったりさえすれば、後はこんなに
良いものはないですね」と言っていただけて(涙)
ちょっと、よかったーと思っています。
マーガレットやオステオスペルマム、ローダンセマムは寒さに強くて、
暑さに弱いお花です。
ですから、本州では2月3月に寄せ植えや花壇に植えられて、
夏にはおしまいです。
そして、本州の方は秋にまた苗を改めて買って、秋の寄せ植えを
作って楽しむのです。
我々、函館の人間はこの春のお花を鉢に植えたり、花壇に植えて、
春楽しんで、夏に切り戻しをして、休ませて、
秋にまた良くした株を使いまわすわけです。
秋に苗なんか買いません(笑)
10月に苗なんか買って、寄せ植えを作ったって、
せいぜい1ヶ月か、2ヶ月。。。しか楽しめませんし。
あんまり大きくなる前に霜がおりてしまいます。
ストーブを焚いているお部屋に入れても、ひょろひょろ伸びて、
虫だらけになるのがおちです。
ですが、夏に休ませておいたマーガレットやオステオスペルマム
ブルーデージー、ローダンセマムは秋には春以上に大きな株になって
蕾がいっぱいついて、お花の少ない季節にすごく重宝しますし、
なんてったって、買わなくて良いのがいいでしょう?(笑)
その時期に、あら、いいわね。それ?どこで買ったの?と
言われましても、売ってませんし、もし、苗が売っていたとしても、
春から大きくしたもののようにはいきません(笑)
ですが、まさか、秋のお花をこんな4月の頭に用意するだなんて、
きっと普通の方々は想像しないと思います。
だからこそだと思うのですが、
この時期お花を買う方々は「あら?ご存じじゃないの?」という
優越感がちょっぴりお顔に出ています(笑)
ですが、確かに、誰にでも出来る事ではないかなと思います。
いくら、春と秋咲きますと言ったって、
ほったらかしで、気が付いたら秋も咲いてましたってのはあんまりないかも?
花柄を摘んで、肥料切れさせないように液肥や追肥をあげて、
夏には切り戻しをして。。。と
やっぱり、お花のお世話をするのが好きな方たちだからこその
特権なのかもしれません(笑)