一株がこんなに!
2016年 05月 17日
いつも笑っちゃうくらい大きくなります。
1年という訳ではなく、数年するとこんな良い株になります(笑)
ポットのままで置いておくと、水をやっても、やっても、
すぐに、くたーとなってしまうので厄介なのですが、
これだけ大きくなりたい力があるのですもの、
そりゃあ、ポットのままではね。。。(笑)
よく、お客様に「これはどのくらい大きくなるのですか?」とか
「このくらいのスペースに何株植えるといっぱいになりますか?」と
聞かれます。
広がりやすい植物と、あまり広がらない植物というのもありますが、
植えた環境や育てている環境によってもすごく左右されます。
私も植えてみて、何年たってもあんまり変わらずちんまり咲いているもの、
1年で5倍くらいに広がるもの、
1,2年はちっとも良くなかったのに、3年目に急に広がって
たくさんお花が咲くもの、
本当にそれぞれです。
私の大好きな有名な絵本作家でもあり、素晴らしい園芸家だった
ターシャ・テューダーさんは必ず自分のお庭に新しい植物を植える時は
3か所にまず植えてみて、どの場所がその植物にとって、
一番合っているのかを確かめてから、その場所に増やしていくのだそうです。
お花は日当たりが好きなものなのですが、このくらいでも大丈夫だとか、
日当たり過ぎて厳しかったとか、水はけが悪かったとか、
たまたま背の高い植物の横で丁度良かったとか、反対にだめだったとか、
植えてみないと分からないことも多いです。
私も初めてセントジョーンズワートをタネから育てて、お庭に定植する時、
このターシャさんの言葉に素直に従って、3か所に株を植えました。
1株は1年で一番良い株になって、たくさんお花を咲かせてくれましたが、
3年目くらいで、突然消えてしまいました。
1株はあんまり大きくなれず、翌年は出てきませんでした。
そして、1株は目立たないくらいひっそりと大きくなって、
その株は毎年毎年必ず冬を越してくれ、タネを落として、それが今
10年くらいたって、セントジョーンズワート畑になってくれています。
今でも、3株植えて良かったと思いますし、
上手く根付いたその場所は本当にセントジョーンズワートが良く育ちます。
皆さんに必ず3株植えろという事ではありません(笑)
植えてみないと分からない事が多いので、
50㎝って書いてあるから、50㎝とか、
グランドカバープランツなんだから1個植えたら、バーッと増えるんでしょとか、
日当たりが悪いところにはお花は植えたらダメなんですか?
なんて決めつけないで、
植えてみると、色々発見があると思います。
私も聞かれるたびに、色々考えて、アドバイスしているのですが、
やってみないと分からないことが多いです。
これなら強くて、大丈夫でしょう!と思って薦めても、
1年後にお客様が来て、「ダメだったみたいです。」と言われると
わー申し訳ありません!という気持ちになります。
これがダメなら、こっちもダメでしたよね。こっちの方が神経質だから。
と思ったものが、意外に、こっちは大丈夫ですと言われたり。
やっぱり植えてみないと分からないな。という事が多いです(汗)
3年くらい色々植えながらお庭や花壇をやってみますと、
何となく植物の育ち方が分かってきます。
5年くらいすると、こういうのはうちの庭に合ってるとか、
こんな感じがやっぱり好きとか見えてきます。
10年やってみると、もう1回初めからやり直したいくらい
自分の考え方や好みが変化していると思います(笑)
失敗でも、何でも、植えるたびに植物の知識はついてきますし、
自分自身のガーデニングの感性も磨かれていきますし、
植えていれば肥料をやったり、腐葉土をやったりしますので、
土も良くなっていきますし
積み重ねですので、あんまり条件に囚われずに
ぜひ色々チャレンジしてみて下さいませ(笑)