初夏から夏に向けての寄せ植え
2016年 05月 27日
「春から、ずーっと秋までもつ寄せ植えを作るには
どういうもので植えたらいいですか?」 です。
非常に難しいご質問です(汗)
お花は生き物なので、ずーっといつまでも同じように
きれいに咲いて、お水をやっているだけで、霜が降りる頃まで
咲き続ける寄せ植えなんか、実は作れないのです。
寄せ植えレッスンで一番初めにお話しするのが
このことです。
これを知ってもらってからでなければ、寄せ植えなんか作れません。
今ある寄せ植えの見本は4月中頃、早春の草花を使って作った
春の寄せ植えですので、同じような花材を使って、
これからずーっと咲くような寄せ植えは作れません。
春用の寄せ植えは4月中旬から下旬くらいに
5月から6月頃まで楽しめるように作ります。
春のお花が終わりかけたら、寄せ植えを解体し、
使いまわせるものは使いまわして、
秋も咲くようなお花は花壇に植えたり、単独で鉢に植え替えて、
切り戻しをして養生します。
マーガレットや、オステオスペルマム、ローダンセマムは春だけでなく
秋も咲くお花ですが、寄せ植えされたままで夏を越して、
秋に咲かせるのは非常に難しいです。
ですが、解体して、それぞれで養生しますと、見違えるように
元気になります。
そして、春の寄せ植えが無くなってしまう前に、その次の寄せ植えを
準備しておくと、玄関前も途切れなくお花を飾っておくことが
出来るようになります。
その準備が丁度今頃。
5月中旬から下旬くらいに次の寄せ植え作りをされると
お花もまだ色々選べて、良いタイミングではないかなっと思います。
ただ、季節季節で咲くお花の雰囲気は変わります。
春には春の。夏には夏の。
これは季節ごとの日照時間や気温に上手く適応できるように
お花のタイプが変わるのだと思います。
「このローダンセマムや、オステオスペルマムみたいな感じで
これから咲くお花は?」とか、
「ビオラみたいなもので、夏にも咲くのは?」というご質問も多いです。
春のような雰囲気で、夏の寄せ植えを作るのは至難の業です(笑)
これからの寄せ植えを作ろうと思ったら、
初夏から夏に向けて咲いてくれるようなお花を使うと
良いと思います。
ナチュラルな草花系で行きたいと思っている方は
アンゲロニアとか
チョコレートコスモスとか
後はハーブ系。
ボックセージとか
ホーリーバジルなんか
ハーブは初夏から夏にかけてお花が咲くものが多いので、おススメです。
特にセージ系は花期が長いですし、お花も可愛いです。
これから良くなりそうなお花や葉物を寄せ植えしていくと、
これから夏くらいまで楽しめるようなナチュラル系の寄せ植えが
出来るかと思います。
地味すぎるー。と思われる方は、ここにもう少し可愛い花もの系を
入れてもいいですよね。
小花系のサンブリテニアとか、ロベリアとか、カリブラコアとか。
ですが、春の寄せ植えとは全然雰囲気が違いますよね。
明日はペチュニアやバーベナなどの栄養繁殖系といわれるお花を使った
寄せ植えの作り方をご紹介します。
また、全然違った考え方です。