ペチュニアなどの寄せ植え
2016年 05月 28日
従来のお花よりも、もっともっとたくさんお花が咲き続けて、
大きく広がるように作られたお花たちです。
様々なメーカーから販売されていますが、
有名どころでは サントリーのサフィニア(ペチュニア)や
ミリオンベル(カリブラコア)です。
この花たちはもう普通の花たちとは全然違うものです。
人工人間みたいなものです(笑)
この花たちは それこそ、春から秋まで咲くのです。
1株で、こんもりと広がりますので、
少ない数で寄せ植えを作ることが出来ます。
このペチュニア系の寄せ植えを作る場合ですが、
丸い鉢でしたら、鉢の大きさに合わせて、1株、3株、5株(4株)
という感じで植えこんで下さい。
丸い鉢に2株だと、どうしても端が空いてしまいます。
まだ小さな苗の場合はそのまま植えるだけでよいのですが、
もし、もうお花が咲いている苗を植える場合は
植えつけた後に、もったいないのですが、お花や蕾を取って
しまうと良いです。
(この蕾も取ってしまいます。)
園芸クラスを受講された方はよーくご存知だと思いますが、
お花が咲きだしてしまった苗はお花に栄養がいきますので、
株は中々大きくなりません。
あらかた付いている蕾が咲ききってから、やっと株が広がることに
なります。(この時間がすごくもったいないです)
まずは鉢いっぱいに株を広げて、形を作ってしまってから
お花を咲かせた方がこんもりとした寄せ植えが出来ます。
ペチュニア系は茎がビローンと伸びてきがちなのですが、
そのままにしていますと、茎が伸びた先に花芽が付きますので、
だらーんと伸びきった茎の先に花がたくさん咲いて、真ん中がハゲてる寄せ植えが
出来てしまいます。
茎が伸びて来たら、鉢の縁のあたりで、一度カットして下さい。
カットすると、節から新しい脇芽がたくさん出て、枝分かれし始めます。
たくさん脇芽が出て、葉が増え、真ん中部分も、こんもりしてきます。
こんな風にして、伸びてきた茎をカットしながら、こんもりとした株を
まず作ってしまうわけです。
自分なりに「よし!このくらいで良いな!」と思えるくらいに育ちましたら
カットをやめて、見守っていますと、花芽がたくさんついてきます。
そうしますと、こんな感じにこんもりとした寄せ植えになります。
サフィニアフリルとピーチファンデーション
サフィニアフリルとバーベナ
サフィニア3色で
サフィニアフリルとミリオンベル
ですので、どうしても、すぐ見られるような寄せ植えは出来ません。
準備が必要。
こんもりさせるまでに1か月くらいかかります。
どうしても、すぐ形にしたくて、お花がいっぱい咲いたものを選んでしまいがち
なのですが、このひと手間をかけた方が断然素敵なものが出来ます。
そして、この寄せ植えも、完成したら、このままずーっとかといいますと
残念ながら、違います。
最高に良い状態も、いつしか終わり、茎が伸びきって、株が乱れてきます。
形が悪くなりましたら、お花が咲いていても、
まだ蕾がいっぱいついていても、ちょっと内側を見てみてください。
もし、内側に黄色い葉っぱがいっぱいあったり、茶色く痛んだ葉があったり
しましたら、だいぶ蒸れてきています。切り戻しのタイミングです。
鉢の縁くらいに合わせて、大胆にカットします。
痛んだ葉をきれいに取り除き、緩効性の肥料を追肥して、養生します。
半月から1か月くらいで、またこんもりとよくなります。
これを2,3回繰り返しながら、育てますと、霜が降りる頃まで
楽しむことが出来ます。
そして、非常に重要なことですが、これだけお花が咲き続けるので
肥料が重要です。
週1のペースで液肥を与えます。
葉が黄色くなったり、花付きが悪いようなら、肥料切れのサインです。
このタイプに慣れてしまいますと、普通のお花を育てるのが難しく思えて
しまうほどですが、
全然システムが違うのです。
私は草花で作る寄せ植えも、ペチュニアなどで作る寄せ植えも
どちらも好きです。
春には草花系で、初夏用にハーブ系で、
そして、長く楽しめるようにペチュニア系でも1鉢作って
楽しんでいます。
ペチュニア、カリブラコア、ロベリア、バーベナなどの違う改良種同士を
一緒に寄せ植えするのも良いです。簡単にできます。
ただ、草花系と、この改良種系を寄せ植えするのはちょっと難しいかも。
広がり方や、育ち方が全然違いますので、初めは分けて作った方が
良いかもしれません。(慣れて来たら挑戦してみてね)