お花の寿命
2016年 09月 23日
「どれだけ長持ちするか」ということです。
春から秋まで咲いている。というと、それがいいわー!お買い得ー!ということです。
1回買ったら、ずーっと何年でも生きています。というのもポイント高いです。
昔の方はお花は季節のものと思っていたと思います。
早春にスノードロップが咲き、クロッカス、水仙、チューリップと春の球根植物が咲き、
4月になると、店先にパンジーやビオラが並び、様々な春のお花が順番に入荷します。
マーガレット、ネメシア、オステオスペルマム、アリッサム、ネモフィラ。。。
5月はペチュニアやバーベナ、マリーゴールド、ナスタチューム
6月になるとダリアやニューギニアインパチェンスなど夏向きのお花
7月はニチニチソウやナンバンなどの夏から秋に向けてのお花が
8月は市場もお休みになり
9月~10月になると、来年のための秋植え球根を準備する時期になり、
チューリップ、水仙、クロッカス、ユリと順番に入荷します。
11月~12月は室内向けのお花がたくさん増えてきます。シクラメン、ポインセチア
というように
季節季節にお花を買って、その季節感をお花で楽しんでこられたと思うのです。
特に1年草はそういう役割があったのではないかなと思います。
1年草は花期が長いと言いましても、そんな1年中咲いているお花なんか
あんまりありません(笑)
そんなこと皆さん知っていて、季節季節にお花を買うのも楽しみだったのでは
ないかと思います。
最近は「ビオラ可愛いー!これっていつまで咲くんですか?」
そうですね。5月いっぱいくらい、お手入れしてくれていれば6月くらいまで咲きますよ。
と答えると、
「えー?それしかもたないんですか?そのあとはもう咲かないんですか?」と
言われちゃいますと、
私も「こぼれ種で来年も咲くかもしれません!」と、なんとかお得感を出さなくては!
と思います(汗)
ちょっとお花に求めるものが違ってきたのかもしれません。
だから、よく皆さん、「お花は殺しちゃうから。。。もう可哀想で」とか
おっしゃるのですが、殺しちゃうのではなく、寿命なんだと思うのですが。。。
お花にあんまりお得感はないのではないかと。。。
どちらかと言えば、ぜいたく品の部類です。
ケーキや、レストランでのランチ、美味しいワイン、お取り寄せのおかず
と同じカテゴリーなのではないでしょうか?
うちのお客様も「レストランでランチしたと思って」とか、
「外食もしないし、旅行に行くわけでもないので、お花に使ってます」とか、
「お花買ったから、今日はお茶漬けよ」などとおっしゃりながらお買物されます(笑)
可愛いと思うお花を飾って、水をやったりしながら毎日眺めて楽しんで、
季節が変わるころには寿命が来ます。
お花の好きな方はその寿命が来る少し前に次の季節のお花を用意します。
お花ってそういうものでいいのではないかなー。
そんなに多くのことを求められても。。。
なんてね(笑)


このボックセージ、初夏から霜が降りる頃まで咲きます。真夏だって咲いてます。
そういう意味では 超お得かな。
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