タネの期限
2017年 02月 18日
これだけのタネの種類は圧巻でした。
いいなー。こんな風にうちの店でもタネを売れたら、ワクワクするなーと思いました。
ですが、うちの店で、これだけ並べたら、きっと5分の3くらいは売れ残って、
廃棄しなけれならないだろうな(涙)
1年でこんなにタネが売れるんだー。。。という感想もありますが、
やっぱりヨーロッパだからかなー。と思います。
ヨーロッパでは袋に書いてある有効期限が3年くらいあります。
日本は1年。
だから、皆さん、期限が切れていると、食品と同じで腐ってるとか、古いタネを蒔いたら
病気になっちゃうとか、おかしな野菜が出来ちゃうと思っちゃう人が多いです(汗)
あの日付を書くシステム、最近できたものなんですが、
あの期限はタネのメーカーさんが発芽率を保証する期限です。
発芽率はタネが発芽する割合です。
例えば発芽率80%だったら、このタネを1袋蒔いたら、だいたい80%位芽が出ますよ。
ということです。発芽率は野菜の種類や発芽処理だとかによっても変わります。
そして、タネの発芽率は野菜の種類によって、3,4年たってもそんなに変化の出ないもの
1年たつと、極端に発芽率が落ちるもの、様々です。
今まではこの采配をタネ屋がしてきました。
トマトだったら、全然大丈夫だから昨年のタネも引き続きOkとか、
シソは1年間しか無理とか、
ところが、近年どこでもタネを売れるようになって、タネの事をよく知らない人が
タネを扱うようになったため、
日付を書きましょう。という事になりました。
そのおかげで、ぜーんぶ1年という日付が先行しちゃって、やれやれです(笑)
あんまり注文して売れ残ったら大変なので、タネの注文も、やたら慎重になってしまい、
取るか?取らないか?取るならどのくらい?で、
毎日親子で喧嘩。。。いえ、意見の交換が活発になります(笑)
イタリアでも、フランスでも、オランダでも、スウェーデンでも、
おおらかなタネの期限なんですけど。。。ね。。。
そこはお客様とタネ屋の信頼関係で出来るようになると嬉しいんですけどね(汗)
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